記憶にあるはずが無い懐かしい風景を
あてもなくドライブする目的があるとするならば
それは、夏かしい風景を探しているからなのかもしれません。私の記憶にあるはずのない風景。それでも心にはある風景。
記憶にない風景とは、忘れているということではありません。いままで一度も経験したことが無いであろうということです。
それでも心にはあるのです。あの夏かしい懐かしい風景は。おそらく口伝を聞くことで、もしくは小説や映画を観ることで、あるいは前世や来世の記憶なのかもしれません。
兎に角、私は、それらの風景を探すためにドライブに出かけるのだと思います。
遠方で感じる故郷
に出会うことが多々あります。
東北に住んでいる私が関西に旅した時に、懐かしく感じる風景に出逢えるのは、同じ日本だからなのでしょうか?
だとしたならば、そのなつかしさは遍在しているということなのでしょう。
先日、映画『ドライブ・マイ・カー』を観ました。
静かながらも、心がざわつく感じを受けました。それでもエンディングに向けて、車窓の風景の流れに合わせて、開放感や浮遊感を味わいました。
あれは秋や冬の色を感じる透明な映像だったのですが、夏を探してドライブに行きたくなったのでした。
-PENTAX 645Nii [film : FUJIFILM NEOPAN 100 ACROS]
-PENTAX 645Nii [film : FUJIFILM NEOPAN 100 ACROS]
-PENTAX 645Nii [film : ILFORD HP5+]
-PENTAX 645Nii [film : ILFORD HP5+]
-PENTAX 645Nii [film : ILFORD HP5+]
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