夏猫の散歩道

散歩写真とか閑文字とか

街角スナップ

影は幻影(3)

桜の海をさまよう、そんな日でした その日は桜を求めて、どこまでも歩いていたい気分でした。空気は清浄だったと思います。桜の木には、なにか浄化する装置でも内蔵されているのかしら? どこまでも歩いていると、そこはどこにでもあるような、でもどこでも…

影は幻影(2)

さくら通りを抜けて 桜咲く季節は、遠くに行かなくとも旅気分。 もうすぐこの季節が終わるのかと思うと名残惜しく、はらはらそろりと歩きます。 桜と熊野神社。この日は青空でした。 鐘楼ざくら。「楼」という字は「桜」に似ていますね。 街角のそこここに桜…

影は幻影(1)

光を探していると影が撮れる はじめて使うフィルムには、ドキドキします。 カメラに通すフィルムは、ロモグラフィー社のFANTOME8というモノクロフィルムです。 テストを兼ねて、急いで(楽しく)撮って、急いで(楽しく)自家現像してきました。 引用元:「…

やさしくされると切なくなる

天気の話。冷たくされると泣きたくなる 今日の最高気温はプラス16℃、最低気温はマイナス3℃。高低差は19℃。これに花粉症が合わさってカラダの調子はイマイチです。 しかしこの寒暖差は必要なことなのですね。たぶん。 野菜や果物の甘さが増すでしょうし、害虫…

残滓のさらにカケラ、それをすくう「ポイ」

縁日の金魚すくいに、濡れたポイ 桜はまだ咲いてはいませんが、雪が溶けとうとう春がやってきました。 むかしむかし、私がまだ子どもの頃のことでした。 春彼岸のお墓参りの日には、お祭りでもないのにお寺の門前に屋台が数軒並んでおります。流石に食べ物屋…

線路沿いにはウインクを

線路と交差する坂道を 私の町に、鉄道駅はありません。 ですので小学生までは、駅とはバス停のことでした。線路や踏切は、子どもが歩いては行けない距離にあります。それでも私にとって鉄道という言葉は、不思議と懐かしさを伴う音色でした。 ある日の雨の夜…